「Windows11のテーマが勝手に変わる」「ダークモードにしてもすぐライトになる」──そんな不思議な現象に悩まされていませんか?
特に25H2アップデート以降、この症状を訴えるユーザーが急増しています。
実はこの原因、Microsoft公式ツール「PowerToys」の新機能「Light Switch」が自動でテーマを切り替えていたケースがほとんどです。
この記事では、勝手にダークモードやライトモードになる仕組みをわかりやすく解説し、誰でもすぐ実践できる修正手順を紹介します。
PowerToysを削除せずに解決したい人必見の内容です。
設定を見直せば、もう意図しないテーマ切り替えに悩まされることはありません。
Windows11でダークモードが勝手に変わるのはなぜ?
最近のWindows 11アップデート(特に25H2)以降、「設定を変えてもすぐ戻る」「再起動すると勝手にライトモードになる」といった声が急増しています。
この章では、どんな現象が起きているのかを整理し、まず“症状”を具体的に把握していきましょう。
25H2アップデート後に多発している現象とは
25H2アップデート後、一部のユーザー環境でテーマ設定が意図せず切り替わる現象が確認されています。
特に「ダークモード」に固定していたはずなのに、数秒後にライトモードに戻るという報告が多く、再起動のたびにテーマが変化するケースも。
この問題は、海外フォーラムやSNSでも話題になっており、アップデート後に初めて発生したユーザーが大半です。
| 現象 | 発生タイミング | 影響範囲 |
|---|---|---|
| ダーク⇔ライトが自動切り替え | 再起動後や数分放置時 | 全体のテーマ設定 |
| カスタム設定が反映されない | テーマ保存時 | 一部ウィンドウのみ |
| 特定アプリだけ色反転 | 起動直後 | エクスプローラーや設定画面 |
勝手にライトモードやダークモードになる症状の特徴
ユーザーの多くが共通して挙げている特徴は、「自分の設定をしても数秒で戻る」という点です。
さらに、再起動やスリープ復帰のたびに色が変わるという声もあります。
この時点で分かるのは、単なるテーマ設定の不具合ではなく、何かが自動で上書きしているということ。
次章では、この“黒幕”となっているプログラムについて詳しく見ていきましょう。
原因はPowerToys?Light Switch機能の落とし穴
Windows11のテーマが勝手に変わる現象、実はPowerToysの新機能「Light Switch」が原因であるケースが非常に多いのです。
ここでは、その仕組みと、なぜ意図せず設定が変わってしまうのかを解説します。
PowerToysとはどんなツール?
PowerToysはMicrosoft公式の生産性向上ツールで、無料で配布されています。
画面分割・ファイル名一括変更・キーボードショートカット拡張など、多くの便利機能をまとめた“開発者向けのツール集”です。
その中の新機能として登場したのが「Light Switch」で、時間帯に応じて自動的にライトモードとダークモードを切り替えるというものです。
| ツール名 | 主な機能 |
|---|---|
| FancyZones | ウィンドウの自動整列 |
| PowerRename | ファイル名の一括変更 |
| Light Switch | 時間に応じてテーマ自動変更 |
Light Switch機能が自動でテーマを切り替える仕組み
Light Switchは、日の入りや日の出時間を参照し、自動でテーマを切り替えます。
スマートフォンの「夜間モード」と同じような仕組みですね。
しかし、問題はこの機能がアップデート時にデフォルトでONになっている点です。
つまり、ユーザーが何も設定していなくても、PowerToysがバックグラウンドでテーマを強制変更してしまう状態になります。
なぜ意図せず有効化されてしまうのか
PowerToysを最新版(v0.95.0以降)に更新すると、Light Switchが自動で有効化される仕様になっています。
このため、「アップデートした覚えがないのにテーマが変わる」という現象が発生。
設定を直してもPowerToysが上書きしていたというわけです。
便利な機能ではありますが、初期設定で自動適用される点は多くのユーザーを混乱させています。
ショートカット誤爆にも注意!Win + Ctrl + L問題
PowerToysのLight Switch機能には、キーボードショートカットによってテーマを切り替える仕組みもあります。
しかしこのショートカットが、思わぬ“誤爆”の原因になっていることをご存じでしょうか。
PCロックショートカットとの混同が原因
Light Switchのデフォルトショートカットは「Win + Ctrl + L」です。
一方で、PCをロックする通常のショートカットは「Win + L」ですよね。
つまり、ロック操作の際にCtrlキーをうっかり押してしまうと、テーマが切り替わるという現象が起きるのです。
たとえば、休憩前にPCをロックしようとしただけで、画面が突然ダークモードに変わる──そんな体験をした人も多いはずです。
| ショートカット | 本来の機能 | 誤爆時の結果 |
|---|---|---|
| Win + L | PCをロックする | 通常通りロック |
| Win + Ctrl + L | Light Switchを起動 | テーマが自動で切り替わる |
誤爆は人為的な操作ミスというより、キー配置の問題に近いものです。
そのため、設定を変えてショートカットを安全な組み合わせに変えるのがおすすめです。
ショートカットキーを変更して防ぐ方法
PowerToysの設定画面を開き、「Light Switch」をクリックします。
「アクティブ化のショートカット」の項目の右側にある鉛筆アイコンを選択します。
そこで「Win + Ctrl + Shift + L」など、普段押さないキーの組み合わせに変更すると、誤爆を防止できます。
Ctrlキーを外すだけでも大幅に誤操作リスクが減るので、まずは試してみましょう。
Windows11で勝手にダークモードになるときの直し方
ここからは、実際に設定を元に戻すための手順を解説していきます。
PowerToysの設定変更から、Windows本体のテーマ再設定まで、順を追って見ていきましょう。
PowerToysからLight Switchを無効化する手順
まずは最も有効な対策である、Light Switch機能の無効化です。
タスクバー右下の▲アイコン(通知領域)をクリックし、PowerToysアイコンを開きます。
設定画面の左メニューから「Light Switch」を選び、「Light Switchを有効にする」のスイッチをOFFにします。
これだけで、自動切り替えは止まります。
| 操作 | 内容 |
|---|---|
| 1 | PowerToysを起動する |
| 2 | Light Switchを選択 |
| 3 | 「Light Switchを有効にする」をOFFにする |
多くのユーザーがこの設定変更だけでトラブルが解消したと報告しています。
最も効果的で安全な修正方法です。
Windowsのテーマ設定を再確認する
PowerToysを無効化した後は、Windows本体のテーマ設定を再調整しましょう。
スタートボタンを右クリックし、「設定」→「個人用設定」→「色」を開きます。
「モードを選ぶ」から「ライト」または「ダーク」を選択するだけでOKです。
ここで「カスタム」を選んで、「既定のWindowsモード」と「既定のアプリモード」を別々に設定することも可能です。
| 設定項目 | おすすめの選択 |
|---|---|
| モードを選ぶ | ライト/ダーク/カスタム |
| 既定のWindowsモード | ライト |
| 既定のアプリモード | ダーク |
バックアップ同期による上書きを止める方法
もしPowerToysを使っていないのに設定が戻る場合、「Windowsバックアップ」が原因かもしれません。
[設定] → [アカウント] → [Windowsバックアップ] の中にある「自分の設定を保存する」をOFFにしてください。
これにより、過去のテーマ設定が自動的に同期されるのを防げます。
同期ONのままだと古いテーマが復元されるケースもあるため、トラブル解消には重要なポイントです。
それでも直らない場合の追加対処法
Light Switchをオフにしても現象が続く場合、別の要因が絡んでいる可能性があります。
ここでは、PowerToys以外に考えられる原因と、さらに深いレベルでの対処法を紹介します。
PowerToysをアンインストールして検証
設定変更後も症状が続く場合、PowerToys自体を一度アンインストールしてみましょう。
アンインストール後にテーマ設定が安定すれば、やはりLight Switchや他のユーティリティが干渉していた可能性が高いです。
再インストールする場合は、最新版の設定を確認しながら慎重に進めてください。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | 設定 → アプリ → インストール済みアプリを開く |
| 2 | 「PowerToys」を検索してアンインストール |
| 3 | 再起動後、テーマ設定を再確認 |
システムファイルの破損チェック(sfc /scannow)
もしPowerToysを削除しても直らない場合、Windows本体のファイル破損を疑いましょう。
コマンドプロンプト(管理者)を開き、以下のコマンドを実行します。
sfc /scannow
これにより、システムの破損したファイルが自動的に検出・修復されます。
修復後は必ず再起動を行うことで、テーマ設定が安定化することがあります。
Windowsバックアップを一時的に停止
テーマ設定がクラウド同期によって上書きされている可能性もあります。
[設定] → [アカウント] → [Windowsバックアップ]で、「自分の設定を保存する」をOFFに切り替えましょう。
同期を止めた後、テーマを再設定してしばらく様子を見てください。
これで設定の上書きが止まり、安定するケースが非常に多いです。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| PowerToys干渉 | Light Switch無効化/アンインストール |
| システム破損 | sfc /scannow実行 |
| 同期設定 | WindowsバックアップOFF |
まとめ|意図しないテーマ切り替えを完全に防ぐには
ここまで紹介した対処法をまとめると、テーマが勝手に変わる問題の多くはPowerToysのLight Switch機能に起因しています。
最後に、再発防止のためのチェックポイントを整理しておきましょう。
再発防止のポイントをおさらい
- Light Switchを無効化して自動切り替えを止める
- ショートカットキーの誤爆を防ぐ(Ctrlを外す、または別キーに変更)
- Windowsのテーマを再設定してカスタムモードを確認
- バックアップ同期をOFFにして古い設定を防ぐ
これらを実施するだけで、ほとんどのケースは解決します。
PowerToysを使い続けたい場合でも、設定を見直せば安心して利用可能です。
PowerToysを使うなら設定確認を忘れずに
Light Switchは本来便利な機能ですが、初期設定が有効化されている点には注意が必要です。
新しいバージョンにアップデートするたびに、設定画面を軽くチェックしておくと安心ですね。
不具合を恐れて削除するのではなく、正しく理解して使えば非常に有益なツールです。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| Light Switch設定 | 無効(OFF)になっているか |
| ショートカット割り当て | 誤爆しにくいキー設定か |
| バックアップ設定 | 自動同期がOFFか |
もし同じ悩みを抱えている友人や同僚がいたら、この対処法を共有してあげましょう。
意図しないテーマ切り替えに悩まされる日々とは今日でお別れです。
自分に合ったモード設定で、快適なWindowsライフを取り戻しましょう。


コメント