✅はじめに|「DOGSO」ってなに?難しそうなルールをやさしく解説!
サッカーの試合を観ていて、実況や解説者が突然「これはDOGSO(ドグソ)ですね!」なんて言うと、「ん?なにそれ?ルール?カードの種類?」と戸惑う方も多いかもしれません。
実はこのDOGSOとは、「決定的な得点機会の阻止(Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity)」という非常に重要な反則行為のことで、サッカーを理解する上で絶対に押さえておきたいルールの一つです。
この記事では、DOGSOの意味・歴史・適用条件・軽減されるケース・SPAとの違い・実際の事例を網羅的に解説し、あなたのサッカー観戦のレベルをぐっと引き上げます!
🔷DOGSOとは?正式名称・意味・なぜ大事なのかを解説
▷DOGSOの正式名称と意味
DOGSOは、以下の英語の略称です:
Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity
(明白な得点機会を阻止する行為)
つまり、明らかにゴールにつながるプレーを反則で潰す行為がDOGSOと見なされます。
▷なぜDOGSOがルールとして重要なのか?
サッカーにおいて、「ゴールの価値」は最も重要な要素です。
それを反則で潰してしまうようなプレーが横行すれば、競技そのものの魅力が損なわれます。
そこでDOGSOは、1980年代に増え始めた「プロフェッショナルファウル(意図的な反則でチャンスを潰す行為)」への対策として導入されました。
年代 | 主な流れ |
---|---|
1980年代 | プロフェッショナルファウルが問題視される |
1990年 | イタリアW杯を契機に罰則強化 |
2007年 | DOGSOが独立したルール項目に |
2018年 | 日本でも競技規則に「DOGSO」の略語が正式導入 |
🔷DOGSOが適用される4つの要件とは?(全て満たす必要あり)
DOGSOかどうかを判定するには、次の4つの条件すべてを満たす必要があります。
要件 | 内容 | 判定のポイント |
---|---|---|
① 距離 | ゴールまでの距離が近い | ペナルティエリア内 or 25m以内が目安 |
② 方向 | ゴールに向かってプレーしていた | 明確に得点を狙っていたかどうか |
③ 守備選手の有無 | 他の守備選手がいない、またはプレーに関与できない | 1対1の状況が典型 |
④ ボールの支配可能性 | 攻撃側選手がボールをコントロール可能だった | ボールが近く、シュート可能な状態だった |
💡 例:
「GKと1対1の状況で背後から倒された」→ 高確率でDOGSOと判定されます。
🔷DOGSOの罰則は?レッドカードだけじゃない!軽減されるケースも解説
基本的にDOGSOが適用されると、レッドカード(退場)+フリーキックまたはPKが与えられます。
しかし、2016年以降のルール変更により、一部のDOGSOはイエローカードに軽減されるようになりました。
▷罰則が軽くなる2つの代表パターン
状況 | 罰則内容 | 解説 |
---|---|---|
ペナルティエリア内で正当なチャレンジだった場合 | イエローカード+PK | ボールにプレーしようとした結果の反則なら軽減される |
主審がアドバンテージを適用した場合 | イエローカードまたは不問 | DOGSOが結果的に成立しなければ軽減対象に |
🚨 軽減されない例:
-
押す・引っ張るなどの故意的な反則
-
危険なタックルやハンド
→ これらは依然としてレッドカード対象です。
🔷DOGSOとSPAの違いとは?似て非なるサッカー反則ルール
SPA(スパ)=Stopping a Promising Attack
これは「有望な攻撃の阻止」という意味で、DOGSOに似ていますが、「決定的ではない」チャンスを潰した時に適用されます。
▷DOGSO vs SPA 比較表
比較項目 | DOGSO | SPA |
---|---|---|
意味 | 決定的な得点機会の阻止 | 有望な攻撃の阻止 |
適用条件 | 4要件すべてを満たす | DOGSOの一部を満たさない場合 |
罰則 | レッドまたはイエロー | 原則イエローカード |
実例 | GKとの1対1を反則で潰す | 中盤でカウンター潰しの軽いファウル |
📝 簡単に言えば:
SPAはDOGSOの“一歩手前”。プレーの重大度によってルールが変わります。
🔷実際の試合でのDOGSO事例|日本 vs メキシコ戦(国際親善試合)
▷注目された判定例(2024年)
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試合:日本代表 vs メキシコ代表
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場面:後半45分、日本FW上田綺世が抜け出し、明確な決定機に
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メキシコDFがファウル → 主審はイエローカードを提示
-
VARが介入 → レッドカードに判定が覆る
🎥 教訓ポイント:
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主審の瞬間的判断では見逃されることも
-
VARによって判定の精度と公正性が保たれる
-
それでも、判定基準や一貫性は議論の的になりやすい
🔷DOGSOの判定が難しい理由とは?
DOGSOは反則の悪質さではなく、「得点機を潰したかどうか」が焦点。
これにより、軽い接触でもDOGSO判定されることがあり、ファンや選手の間で混乱を生むこともあります。
また、主審の判断基準・試合状況・アドバンテージ適用・VAR介入の有無など、多くの要素が絡み合っているため、非常に難解です。
🔶まとめ|DOGSOを理解すると、サッカー観戦は10倍面白くなる!
DOGSO(ドグソ)は、単なる「危ないファウル」ではなく、得点機会を守るための重要なルールです。
✅ 覚えておきたいポイント一覧
項目 | 内容 |
---|---|
DOGSOの意味 | 決定的な得点機会を潰す反則 |
適用条件 | 距離・方向・守備人数・ボールコントロールの4要素 |
基本罰則 | 原則レッドカード(例外あり) |
軽減条件 | 正当なチャレンジ・アドバンテージ適用時など |
SPAとの違い | SPAはDOGSO未満の有望な攻撃へのファウル |
VARの役割 | 判定の見直しと正確性向上に不可欠 |
🧠 こんな視点で観戦しよう!
-
「この場面、DOGSOになるか?」と考えながら試合を観る
-
主審がどの条件を重視しているかに注目
-
VARの介入と判定の変化を冷静に見守る
DOGSOを理解すれば、サッカーの駆け引きやルールの奥深さが見えるようになります。
審判の難しさも感じられ、試合全体の理解度がグンと上がりますよ。
⚽ これからは、あなたも「今のはDOGSOかSPAか?」と実況者のような目線で、サッカー観戦をより楽しんでみてください!
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